小判型の糠漬け桶

竹ひごを編んで作られた箍がアクセントに。
上品な仕上がりの桶です。

信州木曽の厳しい気候に育まれた桶の最適材「木曽さわら」と、自らの目で選んだ竹を使い、青木康雄の桶ができあがります。
桶になった時の木の動きも職人の技と勘で読んでいます。

耐久性が高く、臭いが少なく、水分を適度に吸収する信州木曽産の「椹」を使用。
板厚の丈夫なつくりは熟練の桶職人による鉋の手仕上げ。

耐水性と耐酸性に富み、漬物桶としての耐久性は抜群。

江戸時代から「桶は木曽のさわらが一番」と言われています。
さわらは福島県以南の国内にはたくさんの産地があります。
しかし「木曽さわら」だけが使われ続けているのです。

木曽のさわらは高樹齢の木材があるだけでなく、他の産地にはない独特の赤みがあり、耐久性と耐水性に富んでいるのです。

本商品はお櫃と同じ「信州木曽産の椹（サワラ）」を使用しているため、糠漬け専用に限らず、お櫃としてもご使用いただけます。ただし、ぬか漬けと兼用すると臭いが桶に移るため、別々にご利用ください。

●桶の箍締め（タガしめ）の作業工程とキズについて
桶の箍を締めていく作業は竹箍と銅箍では異なります。桶のサイズに合わせて竹箍を作り、締木（しめき）を桶と竹箍に当てて槌で叩きながら締めていきます。桶にはその際にできる当てキズや打痕ができますが、そのキズは桶本来の作り方の証でもあるのです。銅箍の桶に比べ、竹箍の桶は手作りのため高価になりますが、製品にはこの理由でやむを得ないキズ・打痕がつきます。これを取るにはヤスリ仕上げを施すしかないのですが、それでは木肌を荒らしてしまいます。したがって、手作りの味わいを感じていただくために、あえてヤスリ仕上げをせず、桶本来の風合いを楽しんでいただくとともに、ご理解を賜りご了承いただきたいと思います。

●木ヤニ（天然樹脂）について
木質や気候・保管条件によっては、天然木曽さわら材特有の「ヤニ」が発生することがあります。この「ヤニ」は、人体には全く無害ですが、気になる場合は、市販の消毒用アルコール（エタノール）で拭き取ってください。